みなさん、こんにちは。
元京都バスガイドのふみんです。
今回は、乗用車で京都観光したい方に駐車場無料の観光スポットを紹介します。
でも、京都市内は渋滞しそうだし、駐車場に停められるかな…
もちろん季節や時間により近づかない方がいい場所もあります。
今回は人気観光地でありながら駐車しやすいところをピックアップしました!
各地からたくさんの方がお越しになるので、時期や時間をあやまってしまうと「満車」で止められず時間を無駄にしてしまうこともあります。春や秋でも時間や場所のポイントを押さえていれば大丈夫です。
北野天満宮の駐車場は2023年7月26日~有料になりました。
✔ 高齢の親を京都に連れていきたい
✔ 小さな子供がいて公共交通機関は心配
✔ 駐車料金がかさむので無料の場所が知りたい
✔ ふらっとどこか立ち寄りたい
駐車場の混雑期は??
①3月下旬~4月上旬(桜)
②GW
③お盆
④11月中旬~12月上旬(紅葉)
その他
修学旅行シーズン(5,6月)
中学校の修学旅行シーズンは、タクシー観光が多いため混雑度が上がります。
午後の方がすいている場合が多いです(午前の半日利用の学校もあるため)
おすすめ① 三十三間堂
【駐車場混雑度】★★
【駐車難易度】 ★
【駐車台数】 50台
(修学旅行ピーク時は乗用車駐車台数が少なくなります)
【拝観時間】 約40分
【拝観時間】 8:30~17:00
(11月16日~3月は9:00~16:30)
拝観券売り場前に駐車場があり、こんなに近いところ他にないといってもいいくらい。
境内の高低差もほとんどなく、バリアフリー対策もしっかりされているので、高齢者や車いすの方にもおすすめです。
5、6月の午前中は、修学旅行生で堂内がごった返す時があります。午後からだと駐車しやすく堂内もすいています。
三十三間堂のみどころ
正式には「蓮華王院」といい、本堂の内陣の柱の間が33あることから「三十三間堂」と呼ばれています。堂内撮影は禁止。
十一面千手観音像
内部には本尊と1,001体の十一面千手観音像、風神雷神像、二十八部衆立像を安置。
1,001体の十一面千手観音像は1体1体顔が違い「自分に似てる観音様が必ずいる」「会いたい人に会える」といわれています。
十一千手面観音は33の姿に変わり私たちを助けてくれるとされ、両手を合わせている以外の40本の手にはその為の道具をお持ちです。
1本の手で25の世界を救える=40本あれば1,000の世界を救うことができるということで「千手」です。
実際には上段に配置された十一面観音像の顔は遠かったり隠れたりしていますが、たくさんの観音様がずらりと並ぶ姿は圧巻です。
風神・雷神像
最前列両サイドの風神・雷神像は、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」のモデルになったともいわれています。
おすすめ② 伏見稲荷大社
【駐車場混雑度】 ★★★★
【駐車難易度】 ★★
【混雑時期】
年末年始(12月30日~1月5日は閉鎖)
5月上旬~7月上旬(修学旅行シーズン)
GW、土日祝
【駐車場までの難易度】★★★★
【駐車台数】 約170台
【拝観時間】 24時間
【要参拝時間】 60分~120分
止めやすい時間帯としては
①9時までに入る➁15時を回ってから入る。
あとは運です。
麓から山頂にかけて境内が広がっているので、高低差はあります。
山頂までは1時間ほどでいけますが、石段が続きます。ほとんどの参拝客は麓の本殿から千本鳥居を途中までくぐって小回りで下りてこられます。
外国人観光客も人気が高く常に賑わっています。
静かな雰囲気を感じたいなら、8時半くらいまでに参拝したい。神社はいつでもお参りできますが、暗くなってからはあまりおすすめしません。
伏見稲荷大社のみどころ
通称「お稲荷さん」全国に約30,000万社あるという稲荷神社の総本宮です。
三が日の参拝者数は関西一を誇ります。ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)他4柱。「農業の神」として信仰を集めています。
参道も楽しい!買える、食べられるおすすめ
参道は、お土産屋や食事処がならんでいます。
おすすめ① 稲荷煎餅(キツネ面のお煎餅もあります)
おすすめ② スズメorうずらの焼き鳥(スズメは冬のみ)
おすすめ③ いなり寿司(関西は三角形)
話題になったぷるぷるの水まるもちのお店も近くにあります
↓
千本鳥居
稲荷山に境内が広がり、麓から山頂へと続く「千本鳥居」が有名。企業や個人から奉納されたもので、知っている企業や同じ郷土の方の名前を見つけるのもおもしろいです。(数多くあるということで実際には1,000本もないそう)
山頂へ続く石段の途中には、市内の景色を見渡せる場所があったり、お茶屋で休憩もできます。山頂まで行かれるようならスニーカーで行きましょう。
思ったよりも軽ければ願いがかなう!?おもかる石
奥社奉拝所近くにある「おもかる石」は、願い事をした後に石を持ち上げた時「思っていたよりも軽い」と感じればその願いが叶うといわれています。
男性は軽く持ち上げられていますが、女性にはけっこう重いです。かなり重たいことを想定して試みてください。
おすすめ③ 竜安寺
【駐車場混雑度】★★
【駐車難易度】 ★
【混雑時期】 3月下旬~4月上旬
【要拝観時間】 約50分
【拝観時間】 8:00~17:00
8:30~16:30
(12月1日~2月末)
竜安寺は世界遺産の1つ。日本で一番有名な石庭をもつといっても過言ではありません。
駐車場からは少し勾配のある下り坂で参道へ。駐車場から石庭のある方丈入口までは平坦な砂利道(ベビーカー、車いすは少し大変)と石段が30段ほどあります。方丈入口まで徒歩7~8分ほど。
しだれ桜は、乗用車の駐車場が一番きれいです。(4月初旬)
竜安寺のみどころ
元は細川勝元の屋敷跡。
方丈にある石庭が有名です。鏡容池(きょうようち)の周辺は季節の草花が美しい。方丈を見学したあとは、ゆっくりと池のまわりを散策できます(順路表示があります)
方丈の石庭
白砂に15の石が配されています(左から5,2,3,2,3)1か所で見ると隠れている石もあるので左右に移動しながら探してみてください。
見つけられない場合は、石庭が見える手前に視覚障害のある方が触れて15の石の配置がわかるミニ石庭が置いてあるので、石の配置を確認できます。
春には油土塀の真ん中あたりに桜が咲きます。
「知足」のつくばい
石庭とは反対側の庭に「知足のつくばい」があります。実際に置かれているものは複製で、本物は水戸光圀による寄進だそう(見ることはできません)
真ん中「ロ」が「吾唯足知(われただたるをしる)」の口の部分としてみます。どんな状況であれ、満足を知る人は心が満ちているとうような意味でしょうか。
鏡容池周辺
春はソメイヨシノと椿が周囲にあり美しい。その後は、青モミジ、睡蓮、ススキ、萩、紅葉と季節の草花を見ることができます。
境内には湯豆腐をいただける西源院もあります。
おすすめ④ 西本願寺
【駐車場混雑度】 ★
【駐車難易度】 ★
【混雑時期】 お盆、お彼岸
【要拝観時間】 約50分
【拝観時間】 5:30~17:00
こちらも世界遺産の1つ。京都駅から北へ1キロほどの場所にあります。
堂内へと入る階段以外は平坦です。境内全体は砂利ですが、歩きやすいように石畳が道のように敷かれています。
広い境内と大きな伽藍に圧倒されます。観光客は少なめで、荘厳な空気を感じていただけるおすすめのお寺。
西本願寺のみどころ
観光地というよりもお寺に参拝に来たとすごく感じられます。お堂のスケールも壮大。お坊さんの姿もよく見かけます(ほとんどの方が丸坊主ではない)
予約なしでも時間に合わせて集合すればお坊さんに案内していただける(1日4回)のでお時間あえばぜひ参加してみてください。
浄土真宗本願寺派の総本山。「お西さん」と呼ばれ親しまれています。
親鸞聖人の娘である覚信尼(かくしんに)により、父のお墓となる御廟と像を祀るお堂をつくられたのが始まりです。
堂内で静かに座ってお参りできます。
唐門(国宝)
境内の南にある門。隅々まで美しい彫刻を眺めていると日が暮れてしまうといわれ「日暮門」とも呼ばれています。2021年秋に3年4か月におよんだ修復が終了し、さらに美しい姿によみがえりました。
大イチョウ
11月下旬が見ごろ。京都がモミジの紅葉で賑わっているころ、ぜひ西本願寺のイチョウを見に来ていただきたい。静かですよ~。
御影堂前のイチョウは「逆さイチョウ」とも呼ばれ、本願寺が大火で焼け落ちそうになった時に水をふきだしたという話があります。
おすすめ⑤ 東福寺
【駐車場混雑度】★★
【駐車難易度】★
【混雑時期】秋(閉鎖期間あり)
【要拝観時間】50分
【拝観時間】季節により異なる
紅葉の名所として有名な東福寺。
秋のシーズン(10月25日~12月10日)は閉鎖されます。
秋の観光客の多さは通常の何十倍ですので、秋以外はすいてます。
駐車場も境内にあってとても便利。
駐車場は2ケ所。
①東福寺境内駐車場
お堂前を右に行くと車が止まっているのがわかります。
砂利の駐車場。
初めての方はわかりにくいかもしれません。
事前に地図でよくご確認ください。
もう一つは
②東福寺北駐車場。
出入口左に自販機があるのが目印。お手洗いもあります。
観光バスとの兼用駐車場です。
東福寺までは徒歩5分ほど。
歩いて「臥雲橋(がうんきょう)」を渡って東福寺へ。
「東福寺」交差点はカーブになっているのでお気をつけください。
右折レーンなし。交差点右折して突き当りまでが道狭いです
おすすめ⑥
智積院(ちしゃくいん)
【駐車場混雑度】★
【駐車難易度】★
【混雑時期】あじさい開花時期
【要拝観時間】50分
【拝観時間】9:00~16:00
個人的におすすめ中のおすすめ!
観光客は少なく、庭園や、襖絵、宝物館と見どころが多い。
大書院と名勝庭園
かつての障壁画は、宝物館へと移動していますが、複製の襖絵や新しく描かれた襖絵が本当に美しい。
大書院から見る庭園は、中国の廬山をかたどって作庭されたという、築山があるのが特徴的。コンパクトですが、立体的で、すごく素敵な庭園です。
新しくなった宝物館
令和5年4月に完成公開となりました。
大書院では美しい複製を、そして宝物館では本物の障壁画を見ることができます。
長谷川等伯、等伯一門による障壁画で、美術史などに必ず目にする
長谷川等伯「楓図」(国宝)
長谷川久蔵「桜図」(国宝)
などを見ることができます。
こんなに普通に国宝見られていいの!?
というくらい贅沢です!
行かれる方は宝物館もぜひお入りいただきたい。
新しくなった智積院会館
智積院の宿坊。老朽化の為、建て替えられ2020年にオープンしました。
宿泊プランで、朝のお勤めにも参加できます。
本当にきれいになって、一度は宿泊して限定拝観プランを体験してみたいです
食事や喫茶利用もできます。
(食事は予約推奨)
↓護王神社も駐車無料です
まとめ
いかがでしたでしょうか?
京都市内で無料駐車場は貴重です。「1時間の参拝時間」が目安。
京都市内はどちらかというと運転しづらいと感じます(まっすぐ走りたいだけでも、路上駐車や路線バスの停車など車線変更必要)
今回選んだ場所では、伏見稲荷大社が人通りの多さや狭い一方通行があり、他の場所よりも注意が必要です。
その他の場所は、行きやすく駐車もしやすいのでぜひ足を運んでみてください。
安全運転で、良き京都旅になりますように。