京都・旅行

車でまわる京都。駐車料無料の観光スポット5選。元バスガイドがおすすめ!

みなさん、こんにちは。
元京都バスガイドのふみんです。

今回は、乗用車で京都観光したい方に駐車場無料の観光スポットを紹介します。

でも、京都市内は渋滞しそうだし、駐車場に停められるかな…

ふみん

もちろん季節や時間により近づかない方がいい場所もあります。
今回は人気観光地でありながら駐車しやすいところをピックアップしました!

各地からたくさんの方がお越しになるので、時期や時間をあやまってしまうと「満車」で止められず時間を無駄にしてしまうこともあります。春や秋でも時間や場所のポイントを押さえていれば大丈夫です。

こんな人におすすめの記事です

✔ 高齢の親を京都に連れていきたい
✔ 小さな子供がいて公共交通機関は心配
✔ 駐車料金がかさむので無料の場所が知りたい
✔ ふらっとどこか立ち寄りたい

駐車場の混雑期は??
GW、桜、紅葉時期の連休
中学校の修学旅行シーズン(5,6月)は、タクシー観光が多いため混雑度が上がります。
午後の方がすいている場合が多いです。(午前の半日利用の学校もあるため)

おすすめ① 三十三間堂

【駐車場混雑度】★★
【駐車難易度】 ★
【駐車台数】  50台
 (修学旅行ピーク時は乗用車駐車台数が少なくなります)
【拝観時間】  約40分
【拝観時間】 8:30~17:00
 (11月16日~3月は9:00~16:30)

観光の定番でもある三十三間堂。駐車場は七条通「三十三間堂前」交差点から入ります。右左折どちらでもOK。右折でも交通量が少ないので入りやすいです。

拝観券売り場前に駐車場があり、こんなに近いところ他にないといってもいいくらい。
境内の高低差もほとんどなく、バリアフリー対策もしっかりされているので、高齢者や車いすの方にもおすすめです。

5、6月の午前中は、修学旅行生で堂内がごった返す時があります。午後からだと駐車しやすく堂内もすいています。

三十三間堂のみどころ

正式には「蓮華王院」といい、本堂の内陣の柱の間が33あることから「三十三間堂」と呼ばれています。堂内撮影は禁止。

十一面千手観音像

内部には本尊と1,001体の十一面千手観音像風神雷神像、二十八部衆立像を安置。
1,001体の十一面千手観音像は1体1体顔が違い「自分に似てる観音様が必ずいる」「会いたい人に会える」といわれています。

十一千手面観音は33の姿に変わり私たちを助けてくれるとされ、両手を合わせている以外の40本の手にはその為の道具をお持ちです。
1本の手で25の世界を救える=40本あれば1,000の世界を救うことができるということで「千手」です。

実際には上段に配置された十一面観音像の顔は遠かったり隠れたりしていますが、たくさんの観音様がずらりと並ぶ姿は圧巻です。

風神・雷神像

最前列両サイドの風神・雷神像は、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」のモデルになったともいわれています。

おすすめ② 北野天満宮

【駐車場混雑度】★★★
【駐車難易度】 ★★
【混雑時期】 年始
       2月後半~3月上旬
      (梅の季節)
       5月初旬~6月下旬
      (修学旅行)特に午前中
 *毎月25日は「天神市」の為、利用できません
        
【駐車台数】 300台(修学旅行ピーク時は乗用車駐車台数減少)
【拝観時間】 6:30~17:00
      (ライトアップ時はそれに合わせて)
【要拝観時間】 約40分(拝観のみ) 

今出川通「北野天満宮前」交差点から入ります。
右折レーンありますが信号の矢印はでません。初めての方は左折で入った方が鳥居が見えてから曲がるのでわかりやすいです。交差点を曲がってすぐ左に入口あり。ゲート式でパーキングチケットをとる形です。
砂利の駐車場。毎月25日は「天神市」があり、利用できません

中学校の修学旅行シーズン(特に午前中)はバスでいっぱい。バスと乗用車の駐車スペースは分かれていますが、境内がごった返します。

梅苑、モミジ苑は通常非公開エリアで、公開時には別料金となります。有料エリアは高低差や階段があります。秀吉が京都の洛中洛外を分けるためにつくったという「御土居(おどい)」が見られます。駐車場から本殿までは徒歩5分。

北野天満宮のみどころ

学問の神様・菅原道真をまつる。
中学校の修学旅行が主に3年生の春なので、祈祷やお守りを授かりに多くの学校が参拝にこられます。

梅苑

「梅の名所」としても知られ、2月中旬~3月初旬にかけて梅の花が美しい(50種、約1,500本)梅苑に入らなくても十分に梅の花を見ることができます。梅苑は有料(中学生以上1,200円、小学生600円)お菓子とお茶付きなので、天気が良ければのんびり散策して一休みするのもいいですね。

梅は5月頃に実をつけて、のちに収穫されます。収穫された梅は干されて(運がいいと境内で干してるところを見られます)「大福梅」として12月に授与されます。

撫牛(なでうし)

参道や境内には「撫牛(なでうし)」があり、自分がよくしたいと思う牛の部分を撫で、その手で同じところを撫でると良くなるそうです(頭が良くなりたいなら撫牛の頭を撫でて自分の頭を撫でる)

宝物館(有料)もあるのでご興味あるかたはぜひお入りください。

おすすめ③ 伏見稲荷大社

【駐車場混雑度】 ★★★★
【駐車難易度】  ★★
【混雑時期】   
  年末年始(12月30日~1月5日は閉鎖)
  5月上旬~7月上旬(修学旅行シーズン)
  GW、土日祝
【駐車場までの難易度】★★★★
【駐車台数】   約170台
【拝観時間】   24時間
【要参拝時間】  60分~120分

参拝用の駐車場はありますが、駐車場入口までの道が狭い一方通行(北行き)ですので、注意が必要です。年末年始は駐車場閉鎖されます。
その他、祭礼の際に閉鎖されることもあります。ここ数年かなり人気が高く、年中参拝者が多いです。

止めやすい時間帯としては①9時までに入る➁15時を回ってから入る。あとは運です。

山の麓から山頂にかけて境内が広がっているので、高低差はあります。
山頂までは1時間ほどでいけますが、山頂までは石段が続きます。ほとんどの参拝客は麓の本殿から千本鳥居を途中までくぐって小回りで下りてこられます。

外国人観光客も人気が高く常に賑わっています。
写真を撮りたくても人、人、人なので、静かな雰囲気を感じたいなら、8時半くらいまでに参拝したい。神社自体はいつでもお参りできますが、暗くなってからはあまりおすすめしません。

伏見稲荷大社のみどころ

通称「お稲荷さん」全国に約30,000万社あるという稲荷神社の総本宮です。
三が日の参拝者数は関西一を誇ります。ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)他4柱。「農業の神」として信仰を集めています。

参道も楽しい!買える、食べられるおすすめ

参道は、お土産屋や食事処がならんでいます。
おすすめ① 稲荷煎餅(キツネ面のお煎餅もあります)
おすすめ② スズメorうずらの焼き鳥(スズメは冬のみ)
おすすめ③ いなり寿司(関西は三角形)

千本鳥居

稲荷山に境内が広がり、麓から山頂へと続く「千本鳥居」が有名。鳥居は企業や個人から奉納されたもので、知っている企業や同じ郷土の方の名前を見つけるのもおもしろいです。(数多くあるということで実際には1,000本もないそう)

山頂へ続く石段の途中には、市内の景色を見渡せる場所があったり、お茶屋で休憩もできます。山頂まで行かれるようならスニーカーで行きましょう。

思ったよりも軽ければ願いがかなう!?おもかる石

奥社奉拝所近くにある「おもかる石」は、願い事をした後に石を持ち上げた時「思っていたよりも軽い」と感じればその願いが叶うといわれています。

男性は軽く持ち上げられていますが、女性にはけっこう重いです。かなり重たいことを想定して試みてください。

おすすめ④ 竜安寺

【駐車場混雑度】★★
【駐車難易度】 ★
【混雑時期】  3月下旬~4月上旬
【要拝観時間】 約50分
【拝観時間】  8:00~17:00
        8:30~16:30
       (12月1日~2月末)

きぬかけの路から入ります。西から来た場合は「竜安寺前」の信号を越えてすぐ左側。東から来ると立命館大学の入口前を通って右側です。観光バスやタクシーが手前で、乗用車は坂道をぐっと上がったところにスペースがあります
桜の時期でも満車はあまりないように感じます(駐車台数は少なめ)

竜安寺は世界遺産の1つ。日本で一番有名な石庭をもつといっても過言ではありません。

駐車場からは少し勾配のある下り坂で参道へ。駐車場から石庭のある方丈入口までは平坦な砂利道(ベビーカー、車いすは少し大変)と石段が30段ほどあります。方丈入口まで徒歩7~8分ほど。
しだれ桜は、乗用車の駐車場が一番きれいです。(4月初旬)

竜安寺のみどころ

元は細川勝元の屋敷跡。
方丈にある石庭が有名です。鏡容池(きょうようち)の周辺は季節の草花が美しい。方丈を見学したあとは、ゆっくりと池のまわりを散策できます(順路表示があります)

方丈の石庭

白砂に15の石が配されています(左から5,2,3,2,3)1か所で見ると隠れている石もあるので左右に移動しながら探してみてください。

見つけられない場合は、石庭が見える手前に視覚障害のある方が触れて15の石の配置がわかるミニ石庭が置いてあるので、石の配置を確認できます。

春には油土塀の真ん中あたりに桜が咲きます。

「知足」のつくばい

石庭とは反対側の庭に「知足のつくばい」があります。実際に置かれているものは複製で、本物は水戸光圀による寄進だそう(見ることはできません)

真ん中「ロ」が「吾唯足知(われただたるをしる)」の口の部分としてみます。どんな状況であれ、満足を知る人は心が満ちているとうような意味でしょうか。

鏡容池周辺

春はソメイヨシノと椿が周囲にあり美しい。その後は、青モミジ、睡蓮、ススキ、萩、紅葉と季節の草花を見ることができます。
境内には湯豆腐をいただける西源院もあります。

おすすめ⑤ 西本願寺

【駐車場混雑度】 ★
【駐車難易度】  ★
【混雑時期】   お盆、お彼岸
【要拝観時間】   約50分
【拝観時間】   5:30~17:00

こちらも世界遺産の1つ。京都駅から北へ1キロほどの場所にあります。
駐車場は西本願寺の北を東西に通る「花屋町通」を挟んだ聞法会館側にあります。
堀川通を北に向かって(南向きからの右折はできません)太鼓楼が見える信号を左折すると右側(北側)に出入口があります
大宮通から入るにしても左折がおすすめです。

拝観の場合は、駐車した後に守衛室で記帳をすれば無料で駐車できます(コロナ渦において現在記帳なしとなっているので守衛さんに訪ねてください)
ただ、お彼岸やお盆の時期は、墓地のある大谷本廟へ移動される方の、路線バス乗り換えの起点にもなるので混雑が予想されます。

堂内へと入る階段以外は平坦です。境内全体は砂利ですが、歩きやすいように石畳が道のように敷かれています。
広い境内と大きな伽藍に圧倒されます。観光客は少なめで、荘厳な空気を感じていただけるおすすめのお寺。

西本願寺のみどころ

観光地というよりもお寺に参拝に来たとすごく感じられます。お坊さんの姿もよく見かけます(ほとんどの方が丸坊主ではない)
予約なしでも時間に合わせて集合すればお坊さんに案内していただける(1日4回)のでお時間あえばぜひ参加してみてください。

浄土真宗本願寺派の総本山。「お西さん」と呼ばれ親しまれています。
親鸞聖人の娘である覚信尼(かくしんに)により、父のお墓となる御廟と像を祀るお堂をつくられたのが始まりです。

唐門(国宝)

境内の南にある門。隅々まで美しい彫刻を眺めていると日が暮れてしまうといわれ「日暮門」とも呼ばれています。2021年秋に3年4か月におよんだ修復が終了し、さらに美しい姿によみがえりました。

大イチョウ

11月下旬が見ごろ。京都がモミジの紅葉で賑わっているころ、ぜひ西本願寺のイチョウを見に来ていただきたい。静かですよ~。
御影堂前のイチョウは「逆さイチョウ」とも呼ばれ、本願寺が大火で焼け落ちそうになった時に水をふきだしたという話があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
京都市内で無料駐車場は貴重です。「1時間の参拝時間」が目安

京都市内はどちらかというと運転しづらい街だと感じます(まっすぐ走りたいだけでも、路上駐車や路線バスの停車など車線変更必要)

今回選んだ場所では、伏見稲荷大社が人通りの多さや狭い一方通行があり、他の場所よりも注意が必要です。
その他の場所は、行きやすく駐車もしやすいのでぜひ足を運んでください。

安全運転で、良き京都旅になりますように。